2022年夏にテレビ朝日でドラマ『六本木クラス』が竹内涼真さん主演で放送されると報じられ、大きな話題を集めています。
『六本木クラス』は、社会現象となるほど大ヒットした韓国ドラマ『梨泰院クラス』のリメイク版です。
ここ最近、『彼女はキレイだった』や『ボイス』など、韓国ドラマをリメイクしたドラマが流行っていますよね。
ところが、『六本木クラス』の放送が報じられると、韓国ドラマファンからは悲鳴があがり、「パクリはやめてくれ」と否定的ながたくさん寄せられているようです。
これは一体どうして?
早速、『六本木クラス』について調査してみました。
『六本木クラス』の放送にSNSの声は?
竹内涼真さん主演の『六本木クラス』の放送が決まって、みんなはどう思っているのでしょうか?
ツイッターの声を集めてみました。
だいぶパクってるよね😅
彼女はキレイだったのリメイクとか六本木クラスとか最近パクリ多いよね笑— アポロ (@asn____09) September 7, 2021
なんでだー六本木クラス?!笑🤣
タイトル!😂
リメイク要らないし、日本にはもっと良い作品作ってほしい!!
頑張って欲しい。
パクリとか真似とかしないで😢— ちい (@chiho_aki) September 6, 2021
梨泰院クラスようやく見終わった😉安定にパクソジュンかっこよかった😉六本木クラスやるみたいだし竹内涼真くんだったけなどんなんになるのか楽しみ
— おとろん (@otoron09) September 18, 2021
梨泰院クラスを日本向けにローカライズしたものが六本木クラスですよね。原作漫画は読んでないですが全く別物として日本のドラマにするならアリかもですね。
— high line (@highxhighxline) September 5, 2021
まず『六本木クラス』というタイトルについて、評価がいまいちのようですね。
また、「韓国ドラマをパクったり真似したりせずに、日本で良い作品を作って欲しい」という厳しい声もありました。
でも、「日本向けにローカライズして別物として日本のドラマにするならアリ」という前向きな意見もあります。
竹内涼真さんの主演にも期待が集まっているようですね。
『六本木クラス』はパクリなの?リメイク?
ツイッターでは『六本木クラス』について、「最近パクリ多いよね」「パクリとか真似とかしないで」とう声が寄せられていました。
でも、『六本木クラス』はパクリではありません。
こんな背景があるのです。
もともと原作の『梨泰院クラス』は、2016年12月から配信された韓国のウェブ漫画で、梨泰院という街を舞台に、主人公の青年が幼い頃からの因縁の相手に復讐を果たしていくストーリーです。
その後、2019年に漫画配信サービス『ピッコマ』で日本語版にローカライズされ、『六本木クラス~信念を貫いた一発逆転物語~」というタイトルで漫画連載されたのです。
連載当時は梨泰院という街が日本ではマイナーだったため、舞台が六本木に変更されたようです。
この漫画版『六本木クラス』は、「原作にかなり忠実!」と原作ファンからも高い評価を受けていたそうですよ。
そして、2020年3月に韓国でドラマ『梨泰院クラス』が配信され大ヒット!
Netflixで配信されたため日本でも大人気となり、梨泰院の街のイメージが日本の視聴者に広まることとなったのです。
今ではすっかり、韓国を舞台とした『梨泰院クラス』がメジャーになっているため、視聴者の中には「『六本木クラス』っていうドラマが始まるらしいけど、『梨泰院クラス』のパクリ?」って思う方がいるようですね。
『六本木クラス』は決してパクリではありません。
『梨泰院クラス』のドラマ化よりも前に、既に漫画版『六本木クラス』が作られていて、日本版にローカライズされた正式なリメイクなのです。
漫画版『六本木クラス』の評判は良かったようですから、先入観を持たなければ、ドラマ『六本木クラス』も期待できるかもしれませんね!
ローカライズとは?
「六本木クラスは梨泰院クラスを日本語版にローカライズしたもの」と紹介しましたが、そもそも『ローカライズ』とはどのような意味なのでしょうか?
簡単に説明しますね。
ローカライズとは、原作の言葉を単純に翻訳するのではなく、翻訳先の国の文化や慣習を踏まえたうえで、状況に適した表現に置き換えることです。
例えば、韓国のジョークや慣用句をそのまま翻訳しても意味がとおりませんが、日本では同じ状況の時にどんなジョークや慣用句を使うのかを考えて、適した表現を置き換えると、その場面の様子がしっくり伝わります。
この置き換えの作業がローカライズなのです。
また、「言葉」に限らず、「行動」も同じです。
韓国と日本では、とあるシチュエーションで同じ行動や所作をするとは限りません。
そのため、漫画やドラマでは、日本らしい行動や所作に置き換えるローカライズ作業も必要となってきます。
『六本木クラス』で、このローカライズが上手くいっていれば、日本の視聴者も違和感なくドラマを楽しむことができるでしょうね。
『六本木クラス』に不安と悲鳴!?
せっかくドラマ『六本木クラス』の放送が決定されたのに、一体どこから悲鳴があがっているのでしょうか?
梨秦院クラスの韓国ドラマファンからの悲鳴
その悲鳴は韓国ドラマファンによるもの。
『六本木クラス』は、韓国のドラマ『梨泰院クラス』をリメイクしたものです。
『梨泰院クラス』は韓国の同名の漫画を原作に、2020年にドラマ化されNetflixで配信されたのですが、放送されるやいなや人気が大爆発し、社会現象になったほどのドラマです。
Netflixの「2020年に日本で最も話題になった作品トップ10」で2位に入り、日本でも一時、大ブームとなる話題作となっていました。
主役の青年パク・セロイを人気俳優のパク・ソンジュさんが演じたのですが、これがまさにハマり役だったそうで、ファンとしては「パク・ソンジュさんが作り出した『梨泰院クラス』の世界観が最高!」…という気持ちが強いようです。
そのため、『梨泰院クラス』がリメイクされ『六本木クラス』として日本で放送されるというニュースを聞いた韓国ドラマファンからは、「『梨泰院クラス』のクオリティは超えられない」「あの役はパク・ソジュンしか無理」という悲鳴のような声があがっているということなのです!
『梨泰院クラス』にドはまりしたファンからしたら、確かにその気持ちはわからなくもないですね。
日本でリメイクすることで原作の世界観が変わってしまうと、ドラマファンとしては残念でしかありません。
『六本木クラス』への不安感がつのって、悲鳴や否定的な意見がネットを騒がせることとなっているようです。
海外の大ヒットドラマのリメイクは難しい!?
海外のドラマは、大ヒットすればするほどリメイクが難しいと言われています。
大ヒットしたドラマに対しては、視聴者は「原作が絶対的に最高!」と考えがちですから、リメイクしたものが原作のイメージと違うと、見る側を相当がっかりさせてしまうことに。
その良い例が、2020年10月に日本で放送された『24-TWENTY FOUR-』ではないでしょうか?
『24-TWENTY FOUR-』の原作は、いうまでもないですが、世界的な超大大大ヒット作品ですね。
これを、唐沢寿明さん主演で日本版にリメイクしたのですが、結果は散々。視聴率は4%台を推移し、最終回でも5.9%という厳しい数字でした。
実は、この『24』を制作したのはテレビ朝日なのですが、『六本木クラス』も同じくテレビ朝日の制作…。
ということで、より『六本木クラス』のリメイクが不安視されているようですね。
もちろん、「彼女はキレイだった」「ボイス」「知ってるワイフ」など、韓国ドラマを日本でリメイクして高評価を得ている例もたくさんあります!
『六本木クラス』もみんなの期待を裏切らないドラマになると良いですね!!